今世界中で猛威を振るっているコロナウイルス。
千葉県でもまだまだコロナウイルスに警戒しなければならない状況です。
そして、仕事の時間短縮や休業要請、不要不急の外出自粛など今後どのような状態になるのか分かりません。
最近ではテレワークという言葉も耳にするようになりましたが、普段から家で仕事をしていない方にとってはどんな仕事なの?と、疑問に思いますよね?
テレワークに縁のなかった人は、そんな仕事もあったんだ~と思うくらい調べてみると沢山あります。
在宅ワークの種類もさまざまだと思いますが、今回私が紹介するのはパソコンを使ったものづくりに関係する内容です。
家でできる仕事に興味のある方のきっかけになればと思います。
目次
在宅で出来る仕事の一つがCADオペレーター
CADオペレーターとは
初めてCADオペレーターという言葉を聞いた方は、「何だか難しそう」という印象を受けるかもしれません。
どのような仕事か分かりやすく説明すると、CADソフトを使って図面を作成したり、工業製品を作る為のデータを作成します。
身近なものづくりで説明すると、文具や家具に調理器具、そしてジュエリーまで、身の周りのさまざまなものを作る時に必要なデータを作る仕事です。(記事一覧のサムネイルには計算機を描いて貼っておきました。)
CADとは 「Computer Aided Design」 の略
これを略したCADはシーエーディー・・ではありません。
キャドと読みます。
このCADというのはソフトのことで、これをパソコンで使用することで色々なことができます。
そのCADの種類ですが、2DCADや3DCADという感じで用途によって使い分けられています。
簡単に説明すると平面の図面を作成するか、立体のデータを作成するかの違いだと思ってください。
この違いを詳しく説明すると少々脱線してしまうので・・今回は3DCADを解説していきます。
まず最初に必要な物
テレワークといっても外の世界と繋がる手段がないと仕事になりませんからね。何も無くてもOKというわけにはいきません。
重要な物は下の二つです。
・パソコンが使える環境
・CADソフトとそのソフトが使えるスペックのパソコン
この二つがあればCADを使った仕事が出来ます。
CADソフトの種類やそれにあったパソコンのスペックもピンキリなのですが、今回は仕事内容の紹介なのでそこは割愛します。
パソコンが好きで家で仕事がしたい!そんなスキルを身につけたい!と思っている方は下の仕事内容を参考にしてみてください。
3DCADで出来る事
簡単に説明すると3Dのデータを作る事ができます。
現在は工業製品の多くに3DCADが関わっていますが、あまり知られていないかもしれません。
そこで、実際に私がやりながら説明していきます。
例えば調理器具の「おたま」を新商品で作る場合。
平面の設計図だけだとどのような完成品になるのかイメージできない場合があります。
プレゼンなどでも相手がピンとこない時もありますし・・。
そんな時に3DCADを使うと正面や側面、そして立体的な画が確認できるので、実際に形にしたらどのような雰囲気になるかが誰でも理解できます。
文章だけだと分かりにくいと思いますので、ライノセラスというCADソフトで今私の頭の中にある「おたま」を描いてみます。
三面図と右上が立体の画像

3D画像の拡大

どうですか?
私の頭の中にあるステンレス製の「おたま」のデザインが伝わりましたよね?
この画を見ながらだと、実際に製作する前にここをもっと細くしたいとか太くしたいとかデザインをつめられます。
CADが凄いのはここから
画が上手い人ならCADは要らないんじゃない?
ここまで読んでみてそう思った人もいると思います。
でもCADでは綺麗な画が描けるだけではないんです。
体積なども計算できるので、希望の材料で作った時の重さや材料費も想定できます。
ということは見積もりの精度も上がります。
もちろん手描きでも分かりやすい画を描くデザイナーさんもいます、そして図面を正確に描ける技術を持った人もいます。
もちろんそれらも必要なのですが、CADを使うメリットは他にもあります。
CADのデータから実物も作れてしまう
実はCADの本領は綺麗な図面や立体図が描ける事ではなく、
そのデータを基に3Dプリンターで実物が出来てしまうこと!!
もうね、本当に凄いです。
特に精度が求められるような物は手作りでは勝てないです・・。
実際にCADデータを基に金属3Dプリンターで製作しているものや、一度データを樹脂として造形してそれを基に量産するなど手法も様々なので、身の周りの物でCADや3Dプリンターが関わっていない物の方が少ないかもしれません。
少し前の事ですが家も造られていました・・驚きましたね。
ドバイでは近いうちに建築物の25%を3Dプリンターで作るという目標を掲げているみたいですし・・。
こうなるともう作れない物は無いんじゃないかという感じです。
簡単に言うと
3DCADでデータさえ作ってしまえば、あとは3Dプリンターが勝手に作ってくれます。
その間に人間は他の事が出来ますからね、凄いです。
そんな感じで現代のものづくりにおいてCADの技術が大きなウエイトを占めているのは間違いないはずです。
勉強するならテレワークが推奨されている今
なぜCADオペレーターの話をしたのかというと、
このCADソフトを使えるオペレーターがまだまだ少ないからです。
だからこそ興味がある人は今が始めるタイミングだと思います。
色々な職種で常に募集されていますので、これを身につけた人材はこれからとても重宝されるはずです。
そしてデータを作成するのは在宅で出来ますので、企業に属してもフリーランスでも可能です。
例えばフリーランスならデータの作成だけでなく、そのデータを基にしてオリジナルの作品を作り、ハンクラサイトで販売するなど色々です。楽しみながらの副業も可能です。
ただ、ソフトの種類にもよりますがそれなりのお値段はしますので、最初はフリーソフトなどで体験できる講座から始める人もいます。
私は独学した事もありますが、基本的な操作を覚えるまでに相当な時間がかかりました・・・。
1日でマスターできるほど超簡単・・という訳ではないですが、マスターすれば相当心強いスキルの一つなのは間違いないです。
まとめ
・パソコンとCADソフトがあれば在宅で仕事が出来る
・データのやり取りは送信するだけなので自分も相手も楽
・需要はあるがCADを扱える人が圧倒的に少ないので早いほど有利
・CADは様々な分野で使われているので、自分の好きな分野で活かせる可能性がある
・テレワークが推奨されている大変な時期だからこそ、興味のある方は今のタイミングでCADのスキルを身につけておくのも一つの方法です。
・CADソフトはそれなりのお値段なので、まずはフリーソフトで基礎を学べる講座もある。モデリング思想は類似なので応用が利くのも良い。
・建築・インテリア等で3次元CADを使用したい方や、設計図を描いて試作品等を製造したい方の為に、フリーソフトで学べる基礎講座などもある。