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[ハンドメイドアクセサリー]初心者向けのピアスの作り方をプロが解説

ハンドメイドアクセサリーの作り方~ピアス編

今回紹介する方法がおススメの人はこんな人です。

・作品にオリジナリティーを出したい!

・ハンドメイドサイトでもっと作品を売りたい!

・少し難易度の高いものが作りたい!

ハンドメイドは楽しみながらできる趣味として、年齢問わず多くの方に人気です。

その中でも手軽に始められて人気なのがハンドメイドアクセサリー。

その理由の一つとして、アクセサリーを制作するためのパーツを手軽に入手できるのが大きいです。

自分用に作る方もいれば、副業としてハンドメイドサイトで販売している方も多いですよね。その中には副業の域を超えた人気作家さんも多いです。

私の仕事柄、そのように既に作品を出品している方から頻繁に相談を受けるのですが、よくお願いされるのが

基本的なピアスの作り方を教えて

…本当にこれをお願いされるので、一度ブログに書くことにしました。

(ブログに書いておいたからそれ読んで作ってみて~と答えられるように(笑)

というわけで、実際に製作しながら画像付きでハンドメイドのピアスをワンランクアップさせる方法を説明していきます。

この記事を見ながら作れるのは下の二種類のピアス。

ねじねじピアスと丸ピアス

左 ねじねじピアス 右 鎚目模様の丸ピアス

どうですか?基本的な技術をマスターするだけでこんなにかわいいピアスが作れるようになります。

一応ですが、私の本業は企業様相手のジュエリー制作でして、趣味で空き時間を使ったハンドメイドサイトの販売でも、7桁中盤は超えていますので参考になると思いますよ。(簡単な経歴は右のプロフィールを見てください。)

ハンドメイドのピアスをワンランクアップさせる方法

作品作りで色々と思うところがある方は、少し作り方を変えてみてはいかがでしょうか?

結論から書くと、

ピアスのポストを自分で立ててしまう!!

これです。

ピアスを身に着けたりハンドメイドしている方ならポストってわかりますよね?

ピアスについている耳の穴に通す棒の部分です。

一般的なピアスはロー付けという方法でパーツに付いているのですが、一度覚えてしまえば意外と簡単にできます。

火を使い、パーツとパーツの接合面にロー材を溶かしこんで接合する方法です。

火を使うというと難しそうですが、初心者の方でも彫金教室などで必ず教わる基本の技術です。(料理教室でも初心者だって火は使いますよね、そんな感じです)

そして、これが出来るようになるとハンドメイドのレベルがぐっと上がります!!

初心者の方にも分かり易いように一から説明していきますので、ハンドメイドが好きな方は是非トライしてみてください。

ポストを立てる時に必要な道具と材料

まずは、ポストを立てる時のロー付けに必要な道具の紹介からです。

・ハンドバーナー

・ガスボンベ

・ロー付け台

・銀ロー

・フラックス

・ディクセル(加熱後の変色をきれいにするための粉)

ここまでが必要です。

今回のピアス制作には下の二つもあると便利です。

・ピンバイス

・ピンバイス用のドリル刃(ポストの直径と同じサイズのドリルの刃)

今回はポストの径が0.75mmを使用するので、ドリルは0.8mmを使用してます。

ひとつづつ揃えるのが面倒だなって人には、シルバーロー付けお買い得セットがおススメ。(上記のピンバイスとドリルの刃以外は全部入ってます。)

ロー付けセットは↓の指輪の作り方の記事で紹介しています。持ってないよって方は先にそちらを参考にしてください。(材料費が約10円で製作できる指輪の作り方です。)

ネットで注文できますし、ジュエリーの制作者も頻繁に利用しているお店のものなので安心です。

また、一度購入してしまえば頻繁に購入するものではないので、このセットがあればハンドメイドをいっぱい楽しめます。

ここからは実際に作りながら基本的な流れを説明していきます。

鎚目模様の丸ピアスの作り方

材料

・シルバーの丸い板

・ポストとキャッチ

これだけです。

私は手元にある適当な丸い板を使用します。

(皆さんは真円のきれいな板を使ってくださいね)

彫金工具専門店のコモキンさんで、「銀 丸抜き」と検索すると色々な大きさが見つかります。

コモキン

模様をつける準備

この板を固い土台の上に両面テープで固定します。

鎚目模様でよく使われるのがイモ鎚と呼ばれるもので、両サイドが丸くなっている金鎚です。

広い面と狭い面があります。

つけたい鎚目の雰囲気で使い分けますが、今回は狭い面の方を使います。

私の使用したものと同じ大きさのイモ鎚は↓です。

模様をつけていく

固定した板を叩いていきますが、同じところばかり叩かないように、まんべんなく叩きます。

全体を叩いて下のような感じになったらOK。

台からはがしピンバイスにドリルを取り付けて、中心にポストを立てるための穴をあけていきます。

いよいよロー付け

※ここからはバーナーを使用しますが、間違った使い方をすると火傷などの危険があります。念のため商品の注意事項などをよく確認してから自己責任で行ってください。

まず最初にフラックスをつまようじなどでポストの根元に塗ります。

穴が浅いとフラックスを塗った時に↓のようにポストが斜めになりやすいので注意です。

ポストがまっすぐに立っているのを確認し、少量のフラックスを付けた銀ローの破片を置きます。

最初はバーナーで板を加熱するようにして、銀ローが溶けそうになった段階で根元の温度を上げるとうまく流れます。

加熱後はピンセットなどで水にドボンと入れて冷やします。

そして、冷えてから取り出してみるとロー付け後はこんなに黒く変色しています。

この変色をきれいにするのがディクセルです。

ぬるま湯にディクセルを溶かし、その液にしばらく浸します。

そうすると・・

こんなに白くなります!!

※ディクセルは耐酸性の容器(ジャムの空き瓶などのガラス容器)で溶かしてください。金属製だと溶けてしまう恐れがありますので、注意書きをよく読んで使用してください。)

水でよく洗う

変色が落ちたら中性洗剤でしっかり洗い、水ですすぎます。

その後は重曹(ホームセンターに売っているものでOK)を水で湿らせ、変形させないようにゴシゴシ磨いて光らせたら終了。

完成の画像は、ねじねじピアスの作り方の説明の後にまとめて載せますね。

ねじねじピアスの作り方

材料 

・シルバーの角棒(1.2mm)

・ポストとキャッチ

銀の角棒とピアス金具

はい、材料はこれだけです。

最初は本体の制作

銀の角棒を適当な長さに切断し、ピンバイスに固定します。

ピンバイスに固定した銀の角棒

反対側をヤットコ(ペンチでも可)で掴み、ピンバイスの方をくるくる回す。

ヤットコで掴んだ銀の角棒

ねじねじ具合を見ながら好みの雰囲気になるまでねじります。

捻った角棒

いい感じにねじれたら、棒に巻き付けます。

今回は一個しか作りませんが、両耳用に2個作るなら画像のように2個分巻き付けます。

芯金に巻き付けた銀の角棒

好みの丸い棒なら何でもいいのですが、徐々に太くなっていく棒だと好きな大きさに作りやすいので便利です。

今回は芯金という棒を使用しましたが、これは1本持っておくと非常に便利。丸環の制作にも使えますし一度購入してしまえば一生使えると思います。

私が使用しているものに近いサイズは↓です。

そうしたら棒から外しニッパーでパチンと切断。

本体になるねじねじの輪が出来ました。

そうしたら切れ目が合うように手でゆがみを調整し、余分な部分をニッパーで切断。

カットした輪

ポストを立てる準備

次はピンバイスにドリルの刃をつけて穴をあけていきます。

ここは力を入れすぎないように少しずつ慎重にやってください。プロでも油断していると、ドリルがずれて指をけがしてしまう場合があります。

※ドリルがずれた先に指があるとケガをする場合があるので、必ず力を入れる方向の先に指がないようにする事。けがをしても責任は持てませんのでゆっくり慎重に作業してください。

銀の輪とピンバイス

穴が浅いとロー付け時にポストが動いて取れてしまうので、ポストが簡単に動かない程度の深さまで開けます。

ロー付け

こんな感じで置いても大丈夫な深さで穴が開いていると◎。

ロー付け前のピアス

あとは最初のロー付けと同じようにロー付けします。

ポストの根元にフラックスを少量つけて加熱。

じゅわっと蒸発したら、また少量のフラックスを付けた銀ローの破片を乗せる。

銀ローを乗せたピアス

全体が温まってきて、そろそろロー材が溶けそうだなというタイミングでポストの根元付近を加熱。

①本体の温度が上がるように本体を加熱

②そろそろ銀ローが溶けそうだなと思ったら付け根を加熱

③銀ローが溶けたら火を離す

(ポストは本体よりも溶けやすいので加熱しすぎに注意です。できるだけポストに火が当たらないように加熱するのがコツ)

↓のように根元で溶けたらOK。

ロー付け後のピアス

この後はまたディクセルを溶かした液にしばらく浸し、黒くなった変色を落とします。

水でよくすすぎ、重曹で光らせたら完成です。

光らせた画像は↓のような感じですがおまけも載せておきます。

鎚目の丸パーツにポストを立てずに端に穴を開け、丸カンで繋げばパーツとして他の作品に使えます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最初は難しそうだな~と感じてしまうかもしれませんが、専門学校や彫金教室などでもこのような簡単な作品のロー付けからトライするものです。

私も昔はよくポストを溶かしましたから・・。一度で上手くいかなくても、最初はみんなそうだと思ってください。

その変わりこの技術を身に着けたら、あれもこれも作ってみたいと思えるようになり作品の幅が広がると思いますよ。

↑の画像の【真鍮鎚目リング】は、初心者向けの真鍮リングの作り方で紹介しています。

ロー付けの要らない超簡単な作り方です↓。

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